百合という領域ならずっと森永みるくのターン

百合ップルという言葉があって、私も声優が好きな手前そういう腐女子ならぬ腐男子的な感覚を持ち合わせているなと思う今日この頃、去年そして今年にかけての『少女セクト』の発見や『アップル・デイ・ドリーム』という4コマ漫画での百合の発見は、まさにショッキングだった。そんな自分にとって森永みるくとの出会いはまさに福音と言って良いだろうと思う。
最初の出会いは『百合姫』だった。絵柄も私のストライクゾーンだったのだが、それ以上にこの微妙な心理をどうして上手く表現できるのか? その点においてそれを鑑賞しニヤニヤ・ドキドキ・ハラハラという様々な感情が私の心に渦巻く。森永みるくはそういう意味では稀代の百合漫画家と思う。女性同士の関係ーそれは百合ーを扱った作品ならずっと彼女のターンであるのは疑う余地が無い。
それだけに彼女の最新作である『GIRL FRIENDS』はまさに女性同士の友情という彼女の得意のゾーンにおいて、最大限の力が発揮されているように思う。『百合姫』の場合どうしても読切になってしまう部分があるーそれはそれで魅力的だがーのだが、ストーリー仕立てになっている今作ではより登場人物たちの感情の動きが明確に示されている所に好感が持てる。


・・・なんて堅い事を書いてみたりしたけど、結論としては森永みるくは至高の百合漫画家だという事だ。