児童ポルノ規制は決して根拠のある話ではない。

最近同人誌業界でも規制に対する不安が広がっていて、つい最近も都産貿台東館の事も全国紙の記事になったくらいである。まあ児童ポルノの問題が世界的な会議で挙がった時から、ここらの微妙な問題が議論になるのは遠くない未来に訪れ、実質不可避なんだろうなあとは思っていたんだけども。

http://deztec.jp/design/07/10/26_majority.html

全面的に同意。もう本当に自分が思ってた事をおっしゃっている。特に、

『でも、旗色悪いと思うよ。だって、証拠がないといえば、そもそも18禁とかいう規制自体、科学的な根拠がない。小学生にアダルトビデオを見せて社会に何の悪影響があるのか、という話になる。そりゃ多少の文化的衝撃はあるにせよ、数十年も経てば新しい世界はそれなりに安定しているでしょう。』

そう。この規制には科学的根拠はない。実在する子供がポルノに使われる事を規制するのは色々根拠はあるんだろうけど、架空の子供達のポルノの規制についてあまり思いつくのはない。そこにあるのは児童ポルノへの『嫌悪』だろう。
そしてこの『嫌悪』というのはなかなか難しいもので、理性的な判断はつかないだろう。むしろこの規制に反論する者には容赦ない罵声だってありえる。『あいつらは子供たちの敵だ』って。
でも、それは正確には『子供たちの敵』ではなく『一般の大人たちの敵』なのだ。規制に反論する者が地域の共同体に組み込まれているという恐怖が大人たちをここまで駆り立てる・・・。

とまあ、最悪なパターンを言ってみたが、
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0710/25/news140.html
こんなニュースもあるので、あながち間違っていないのかも。事実、そのような罵声に近い発言を繰り返したジャーナリストだって居るわけだし。
私が言いたいのは、この規制に対する反駁というのは規制反対派が思っている以上に難しいという事だ。理論で説き伏せられるなんて思わない方がいい。何故ならこの規制に賛成の人は、決して理論で賛成と思っているわけではないからだ。