経済と社会福祉の関係性を

北海道に行ってきた。帯広の親戚の家に1週間泊まってその間に釧路や襟裳岬、札幌などに行ってきたわけですが、何か想像以上に地域の経済格差が進んでいるんだなという事を感じた。少なくとも大都市における景気の回復というのは地方にはまるで波及していない、安倍前首相が言っていた「景気回復は時期に地方にも及ぶ」という理論は現時点では全く当て嵌まらないというのを思った。これは、特に帯広を代表する道東地区は当て嵌まるんだけど、鈴木宗男氏などがいて、利益誘導としての公共事業が進められていたわけで、それが地元における景気の牽引役を果たしていた部分は否めないんだけど、それが無くなった末路はこういう事なのだろうかとも。加えて帯広にある自衛隊の人数も減少傾向にあるとの事で、ますます若い人は減っていくと、少なくとも若い人は大学進学や就職などで東京や札幌のような大都市へ向かう状況はまさに負のスパイラルなわけだ。フランスなんかはこの大都市に集中するという傾向が特に強いみたいだけど日本と同じ状況になっているのだろうか? 少なくとも今の地方都市はかなり疲弊している所が多い。頑張っている所は企業城下町みたいな所とか観光地として名を馳せている所くらいだろう。特徴もない一般の地方は疲弊している。加えて、帯広に代表される十勝地方は農業畜産業で生計を立てる所が多いわけだが、そういう家もFTAの波が押し寄せている。農家はまだ儲かっているという人もいるけど、それと同じかそれ以上にこれから先苦境に立たされる人が出てくる。
まあこんな事を書いたのは、実際親戚の伯父さんの話を聞いたからなのだが、ちなみに伯父さんは55歳で定年を強制的に迎えさせられてしまい、今はトレードで生計を立てているとの事でした。そんな苦しい状況でも地方なので車は持たないといけないという事で車はありました。

そういえば、年収200万円以下の人が1000万人を突破したみたいだが、企業のジレンマとして人件費に金をかけると競争力が失われる(私はここはかなり眉唾モノだと思っているわけだが)し、かといって金を渡さないとますます企業に入る金は失っていくという状況。昼の番組でマツコが言ってたけど、将来の年金問題や税率の問題を解消したいのならここの部分で解決策を講じないと負のスパイラルに陥っていくのではないかと。少なくとも年金を払う気があるのに払えない人や保険料を払いたいのに払えない人もいるわけで・・・。